常識とはその人の中にある価値観のことですが、本来一人ひとり違います。
価値観が違うことは組織において問題はありませんが、
そこにいる一人ひとりが「自分の価値観」を守ることを優先して働いていては、
上手くいきません。
その手法の場合、なるべく同じ価値観の人々を集めて運営するしかありません。
でも、同じ価値観の人って、そうそういませんね。
というか、同じを追求すればするほど、いないという事に気づくわけです。
だから、なるべくという事になりますが、そういった組織は価値観が均一なので非常に脆いのが特徴です。多様な考え方が出来ません。価値観が違うことを活かせません。
また「自分の価値観」を守ることを優先して働くという事は、周りがそれに対応しなければならず、同時に他者にもその価値観を押し付けることになります。もしくは他者が持つその人の価値観を変えたりする機会となります。
そこで問題なのが全体調和です。
それこそ、バンドでいえばみんながそれぞれの個性や音色、リズムを尊重し、
仲間の音色やリズムに耳を傾けながら、自分の個性や音色、リズムを表現していくことで、
バンドサウンドとしてのハーモニーが生まれます。
「自分の音色を追求すること。
仲間の音色を尊重すること。
仲間の音色とのハーモニーを大切にすること。」
この中で自分の音色だけを追求し続けても、まったく音楽になりません。
自分の価値観や常識を守ることを優先する働き方とは、組織の中で、特にチームで仕事をしていこう、会社としての音色を出そうという組織においては大きな問題です。
オーケストラでも、同じですよね。
楽器の上手い下手の問題ではなく、調和していくという主体性が
組織の要であるように感じます。
ミマモリスト 眞田 海