「そういえば、この街に住んでもう20年以上になるけど、この街路樹、大きくならないなぁ・・・」
ふと思い、街路樹の根元に目をやると・・・
とっても窮屈そう。
いつもゴールデンウィークの頃にきれいなピンクと白の花を咲かせるハナミズキ。
北アメリカ原産で、ワシントンにソメイヨシノを送った返礼として明治45年に日本にやってきたそうです。
秋には紅葉も楽しめます。
平均的な樹高は10mほどで、枝葉を横に広げ成長するはずなのですが・・・
景観のために植えられた樹木は、人間が歩くのに都合がいいようにとアスファルトで固められた地面の下で思い切り根を伸ばすこともできず、それでも精一杯踏ん張っているように感じます。
根が大きくなれば幹も太くなるし、枝葉も立派に育ちます。
でもそれでは電線の邪魔になって人間にとっては不都合です。
人間の都合に合わせるためには虫がつかないように薬を塗ったり剪定したり、定期的に色々なお世話をしなければなりません。
手付かずの森の中では、すべての植物が互いに心地よい具合に成長し合い、虫や病気も自分たちの力で退けます。
人間の都合に合わせようとするから、やってあげなくてはいけなくなるのだと思います。
この街路樹たちは、こんな人間をどう思っているのかと時々考えます。
人間の都合ばかりではなく植物の都合にも合わせた街づくりが、当たり前の社会になってほしいと思います。
最後に、この豪雨によって被害に遭われた皆さまにお見舞いを申し上げますとともに、いまだ行方不明となっていらっしゃる方々のご無事を心よりお祈り申し上げます。
ミッションパート
佐藤真樹