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子どもたちに残していきたい未来

先日、妻からこんな記事を見せられました。

 

https://gentosha-go.com/articles/-/27941?per_page=1

 

「平均点教育」に殺される、「発達障害の子ども」が持つ才能

 

という記事です。

 

読んでみると、「平均にそこそこ近い人たちが最も「優秀」とされ、能力が突出している人たちが折れていく教育」というのが「平均点教育」というものなのだと感じました。

 

文中にこんな話(スティーブン・R・コヴィー著)があります。

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昔々、動物たちは「新しい世界」のさまざまな問題を解決するために、何か勇敢なことをしなければならないと考え、学校をつくりました。

 

学校では、かけっこ、木登り、水泳、飛行を教えることになりました。

 

学校の運営を円滑にするために、どの動物も全部の科目を学ぶことになりました。

 

アヒルは、水泳の成績は抜群で、先生よりも上手に泳げるくらいでした。

 

飛ぶこともまずまずの成績でしたが、かけっこは苦手です。

 

かけっこの成績が悪いので、放課後もかけっこの練習をしなければなりませんでした。

 

水泳の授業中もかけっこの練習をさせられました。

 

そうしているうちに、水かきがすり減ってきて、水泳の成績が平均点まで下がってしまいました。

 

学校では平均点ならば問題ないので、アヒルの水泳の成績が落ちたことは、アヒル本人以外は、誰も気にかけませんでした。

 

ウサギは、かけっこはクラスでトップでした。

 

ところが水泳が苦手で居残りさせられているうちに、すっかり神経がまいってしまいました。

 

リスは木登りの成績が優秀だったのですが、飛行の授業で、木の上からではなく地上から飛べと先生に言われて、ストレスがたまってしまいました。

 

練習のしすぎでヘトヘトになり、肉離れを起こし、木登りの成績はCになり、かけっこもDに落ちたのです。

 

ワシは問題児で、厳しく指導しなければなりませんでした。

 

木登りの授業では、どの動物よりも早く上まで行けるのですが、決められた登り方ではなく、自分のやり方で登ってしまうのです。

 

学年末には、泳ぎが得意で、かけっこ、木登り、飛行もそこそこという少々風変わりなウナギが一番高い平均点をとり、卒業生総代に選ばれました。

 

学校側が穴掘りを授業に採用しなかったので、プレーリードッグたちは登校拒否になり、その親たちは税金を納めようとしませんでした。

 

プレーリードッグの親は子どもに穴掘りを教えてくれるようアナグマに頼み、その後、タヌキたちと一緒に私立学校を設立して、成功を収めました。

 

(スティーブン・R・コヴィー著『完訳7つの習慣人格主義の回復』キングベアー出版)

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この話を読めば、今の日本の教育の形のみならず、その教育で育ってきた私たち大人が作り出している社会そのものにも、その「イズム」が定着していることに気づきます。

 

「働き方」ひとつをとっても、「自分らしさ」や自分自身の「初心」といった長所や持ち味を使って働くよりも、その組織の前例や成功事例に沿って働こうとすることを優先し、挑戦を諦め、自分らしさが消えていく。

 

そんな事例は想像に難しくありません。

 

自分の人生です。一生に一度に人生です。自分の中にある「種」を育てることが出来るのは自分自身です。

 

そんな本人の主体性を大切に出来る文化と風土を大切にしていきたいと思います。

 

 

ミマモリスト 眞田 海