自分の技術と能力をどの視座で役立てようと考えるか。
これは本当に大切なことだと改めて思います。
大変有名な寓話ですが
ドラッガーの「マネジメント 下」の中に三人の石切り工の昔話があります。
彼らは何をしているのかと聞かれたとき、
第一の男は、「これで暮らしを立てているのさ」と答えた。
第二の男は、つちで打つ手を休めず、「国中でいちばん上手な石切りの仕事をしているのさ」と答えた。
第三の男は、その目を輝かせ夢見心地で空を見あげながら「大寺院をつくっているのさ」と答えた。(『マネジメント 下』p87)
この寓話を田坂広志さんが分かりやすく説いてくれています。
http://hiroshitasaka.jp/letter/7076/
読めばわかる、聴けばわかる。
しかし、実際の今日の自分の仕事に対する視座はどうだっただろうか?!
と振り返るとき、自分が生み出す仕事の価値が事実として、現実として見えてきます。
どんな社会を作ろうとしているのか。
何のためにそれをやろうとしているのか。
技術や能力はビジョンや志、初心のためにあり、そのために磨くのですね。
それをどれだけ日々に自分に問いかけ、自らが答え続けるか。
そこに仕事の価値であり、人生の価値が生まれてくるのだと、改めて聴福庵で出会う方々の姿勢から学ばせて頂いています。
ミマモリスト 眞田 海