世界がコロナの不安を残したまま新しい年を迎えました。
毎年初詣に訪れる神社も今年は自粛ムードが漂っていました。
大晦日、いつもは夜通し騒がしい商店街も早々に店を閉め、深夜1時を過ぎる頃には人の姿はすっかり消えていました。
元日は初詣に出掛ける人が多く行き交う駅周辺もその姿はまばらで、新年を祝う雰囲気も例年よりかなり落ち着いたものでした。
特に今年は元日だけでなく正月三が日を休みにする店が多く、それを見越して準備をしている家庭も多いのか出歩いている人も少なく、当然、誰かに会うこともないわけで、ひとり家に籠っていると人の声が恋しくなって一日中テレビをつけっぱなしにしたりして、そんなタイミングで年賀状が届いたりすると何だか思いがけず幸運に巡り会えたくらい嬉しくて、手書きされたわずか一行二行を貪るように何度も読み返したりして・・・。
正直、LINEだってメールだって、何だって連絡を取るのは簡単なのだけれど、この年賀状の特別感は他のものでは決して味わえないし、これに変われるものはない気がします。
手紙と違って書かれている内容はほんの一言なのですが、それぞれの個性が光るその一文に、心が芯から暖かくなるようなそんな感じがするのです。
時代が変わっても、どんなに通信技術が発達しても、この文化はずっと残っていて欲しいと思います。
ミッションパート
佐藤真樹