一昨日、祖父母が住んでいた広島の家に来てから、毎日掃除、片付けをしています。
・・・というのも、「三回忌までは親戚も集まれるように、家をそのままにしておこう」と皆で決め、祖母が他界し空き家になった後も、千葉にいる叔母が広島に度々通い、家の管理をしてくれていましたが、昨日、無事に三回忌が終わったこともあり、「いよいよその時が来た」わけです。
もうだいぶ前から叔母や母が片付けてくれていたため、そこまで量がなかったこともありますが、屋根裏から物を運んだり、古いものを片付けたりするのは、近年の古民家再生などの仕事と重なり、どこか慣れてきた感もあって抵抗なくやれている自分の変化にちょっとした嬉しさも。^^
また、残された写真や日記、スケッチ帳など、思い出の品々がたくさん出てくる中で、思わず手も止まったりするものですが、
写真整理の際には「懐かしーい」とか「この人誰?」など、思い出にアクセスしたり、祖父母や母の若かりし頃に想いを馳せたりして、大変さの中にも楽しさが。
そして「この家も最後か」と思うと、センチメンタルな気持ちとともに、残された親戚で行う今回の片付け自体も、私たちとこの家にとっての最後の大切な思い出ともなっていくような感覚がありました。
母がここにいないことも不思議でなりませんが、家も人も始まりがあれば終わりがあるのは自然なこと。
およそ80年のこの家の歴史、そこに刻まれた思い出はとても尊い存在ですから、この先、家がなくなってしまっても、大切に胸の中にしまっておこうと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子