福岡に移住し、古民家暮らしということもあってか、すっかりヒールの靴を履くこともなくなり、日頃は草履を履くことがほとんどになりました。

そんな中で、最近履き始めたのが、こちら藍染の下駄。

こちらは、福岡県朝倉市の伝統的工芸品である、藍染「甘木絞り」の鼻緒と、大分県日田市の工芸品の「日田下駄」の台のコラボ。

見た目や履き心地で選びましたが、こちらのコラボは2017年7月に起きた九州北部豪雨の復興の一環として開発されたことを後から知りました。

台には焼印のようなものも施されており、「Made in Northern Kyushu』（九州北部製品）ということで、「朝倉と日田、一緒にがんばりましょう」という想いが込められているそうです。

こちらの豪雨により朝倉市と日田市は甚大な被害を受け、復興活動が続く中で、同じ被害を受けた被災地同士でありながらバラバラに復興活動をやっていることに違和感をおぼえ、被災地同士が協力し合い、一丸となって復興に立ち向かうきっかけになればという思いから開発されたそうです。

そんな背景を知ってからは、下駄に触れる度に、伝統工芸の魅力と共に、思いがけず、垣根を越えた協力の大切さを教えて頂くような、そしてどこか力強さを頂くような気がしています。

かぐやかコーディネーター

宮前　奈々子