先週、土間にいたキリギリスのような虫。
◆帰る場所
https://www.caguya.co.jp/kokoro/51378.html
その後も土間にいて、弱りながらも生きていたので、「少しでも長く生きてほしい」と蜂蜜をとかした水をあげてみたり、
草を与えてみたりしているうちになんだか関係性ができて・・・
家を出る時は「行ってきます。帰ってくるまで生きてるんだよ。」などと話しかけてみたり、帰宅した時や朝起きた時は「まだ生きてるかな?」と心配になって様子を確認したりと、たったの1週間なのに、気付けば私の中でどんどんと大きな存在に。
そして、日に日に歩けなくなり、横に倒れてしまって「もう死んでしまったのでは?」と足に触れてみると、足を動かしてくれて生存を確認するかんじに。
いよいよ最期が近づいている時には、人が「畳の上で死にたい」というのがあるように、キリギリスは「草の上で死にたい」と思ってるかも?と思い、草を敷いてみたりもしたのですが、逆に邪魔になってるのかも?など、分からないことも多く、どんどんと弱っていく姿を見るのは悲しくもあったのですが、一昨日仕事から帰ると、とうとう動かなくなっていました。
翌日は「橘始黃」だったこともあり、柑橘の木の下に埋葬することに。
ちょうど山茶花がきれいに咲いていたのでそちらをお供えしました。
虫は好きな方ではなく、・・・というか、どちらかというと苦手なかんじではありましたが、死を前に、母の最期の時のことも重なったからか、気付けばこちらのキリギリスをかわいいとさえ感じるようになり、悲しさと感謝と不思議な気持ちが入り交ざり、まさかこんな気持ちになるとは自分でもビックリ。
まさに「一寸の虫にも五分の魂」のとおり、小さな虫であっても命の大切さは人間と変わらないことを教わっています。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子