今年は巳年ということで、巳年について調べてみると・・・
巳年は、これまで努力してきたことが実を結びはじめる年だといわれている他、蛇は脱皮をすることから、新たな挑戦や変化に前向きになるといわれているようです。
「巳」を動物にあてはめると「蛇」になりますが、古来、蛇は信仰の対象となっており、谷神(やとのかみ。谷や低湿地を司る)、豊穣神、天候神などとして崇められ、
祭祀や祀りごとの「祀」に「巳」が用いられているのは、「祀」とは自然神を祀ることをいい、自然神の代表的な神格が巳(蛇)だったからだとも。
また、蛇は脱皮をすることから「復活と再生」を連想させ、餌を食べなくても長く生きることから「神の使い」として崇められ、全国各地に蛇神を祀っている神社があり、例えば、七福神のひとつである「弁財天(弁材天)」は蓄財や芸能の女神ですが、弁財天の使者や化身は蛇とされています。
蛇の抜け殻を縁起物として財布に入れたり、お守りにしたりする風習があるのは、蛇は脱皮を繰り返して成長することから、金運や幸運を招くと考えられているからなんですね。
また、巳の特徴は探究心と情熱で、蛇は執念深いとされていますが、恩を忘れず、助けてくれた人には恩返しをするといわれているそうです。
更に、「干支(えと)」というと、ね・うし・とら・う・・・と動物のことを思い浮かべますが、こちらも調べてみると、実は干支は「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし)」を組み合わせたもののことをいうそうで、
今年は、十干の「乙(きのと)」と十二支の「巳(み)」が組み合わさった「乙巳(きのとみ)」。
十干の「乙」とは、最初の「甲」が事の起こりであり、起こったことが次への成長を待って力をためている状態を指し、十二支の「巳」は植物がぐっと伸びた、成長しきっている状態を指すため、
この2つをあわせ持つ「乙巳」の年は、更なる成長を目指して力をためる時期であり、そのために努力の成果を試す時でもあるとか。
巳年の守り本尊は、知恵と慈悲を象徴する普賢菩薩。十方世界のすべての衆生を救済するというありがたい仏様ということで、そんな仏様に見守られる2025年はどんな年になるのか、更に私、年女ということもあり、なんだかワクワクしてきますが、
「再生や変化を繰り返しながら柔軟に発展していく」年になると考えられているそうですので、今まで胸に秘めてきた夢、着々と準備してきたことなど、安心して思いっきりチャレンジしてみるのもよさそうですね!
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子