昨日に続き、英彦山での遊行についてです。
恐怖を胸にしながらも、鎖場の上り下りを経て、無事に遊行をやり遂げられたのは、一緒に遊行をした仲間の存在が大きく、とてもひとりでは無理だったことを感じます。
はじめに「危険だからこそ、皆が皆を思い合い助け合っていこう!」と確認し合いスタートし、時には声を掛け合い、時にはフォーメーションを変え、皆で山伏が唱える掛け念仏「慚愧懺悔(ざんぎ さんげ)、六根清浄(ろっこん しょうじょう)」を唱えながら歩いていきました。
ちなみに、「慚愧懺悔」とは自分の悪行を恥じ、許しを請うことで、「六根清浄」は目、耳、鼻、舌、身の五つの感覚と、第六感の意識を浄化する意味があるそうですが、危険な鎖場ではその声も自然と大きくなり、なんだか励まされる思いでした。
そして、助け合いながら困難を一緒に乗り越えられたからか、達成感と共に仲間意識も自然と強くなった気が。
改めて、人の存在の大きさ、あたたかさ、心強さにも気付き、おもいやりや助け合いは、人の持つ徳でもあると実感するからこそ、日頃から大事にしていきたいと感じています。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子