こんにちは、奥山です。

福岡県飯塚市にある古民家『聴福庵』で、2度目の冬を迎えました。

中庭の紅葉が赤や黄色に色づき空に向かって咲いていましたが、今は手と手を重ねるように折り重なって冬の訪れを知らせてくれています。

普段、東京のオフィスで仕事をしていると、総合空調の環境下にあり寒いとは言っても、お店も電車の中も温かく、寒いと感じるのもほんのわずかなように感じます。

ですが、古民家にいると外よりも中の方が寒く、朝晩の寒さは身体を本当に芯から冷やすほどです。

もともと寒いのが苦手のため、より一層寒さを感じるのですが、『聴福庵』には冬だからこそ味わえる冬の道具がいくつもあります。

炭で暖めるじんわり温かい炬燵や藍色の布団カバー、行燈の明かりも澄んで見えます。エアコン一つで暑さ寒さを凌げるのも普段は重宝していますが、寒さという時季があるからこそ、同時に温かさやぬくもりを感じられると思うと、子どもたちにとっても貴重な体験なのかもしれません。

冬には冬にしか感じられないものを、味わっていきたいと思います。

ミマモルジュ

奥山　卓矢