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行事

日本古来の行事から学ぶ

年中行事や室礼、祭りを通して、日本古来の信仰心を取り戻したり、季節の巡りに寄り添った暮らしを味わい自然に感謝しながら、本来の行事のあり方を見直しています。

暮らし

本質を守る

昨日は、月に一度の室礼のお稽古に行きました。

 

今回は「お正月」がテーマ。

 

お正月は、元旦に年神さまをお迎えして、旧年の実りと平穏に感謝し、新年の豊穣と平安を祈念する行事ということで、室礼では神社の鈴の見立てを。

 

 

また、鈴に見立てた大きな晩白柚は、柑橘系の「橘」の音が「吉」に通じ、その大きさから「大吉」に繋がっています。^^

 

そんなお稽古の中、先生から「立つ」についてお話がありました。

 

門松も寝かせず立てているが、そんな風に「立てる」ことは、天(神仏)と地(私たち)が結び繋がる・・・ということ。そんな風に、自分の中に神様をもって立てるかどうかで「結び」になるか、単なる「飾り」になるかがかわってくる。

 

日本の神様は「客神」であり、私たちは訪れる神様をお待ちしているわけで、そういう根底にあるものを変えてはいけない。デザインは変わっていくものだが、本質は守っていくこと。

 

・・・というようなお話でした。

 

確かにそう考えてみると、先日、クリスマスの飾りつけを行いましたが、それと室礼では意味合いが全然違うことを感じます。

(いい悪いという意味ではなく。^^;)

 

そして、そんな中で「守っていきたいその本質が分かるにはどうしたらよいのか?」という疑問もわいてくるのですが、これこそ、自分で体得していくものであり、自分の頭や手を動かして心をこめることで、そのものの本質に近づけるような気がしています。

 

「神仏と向き合ったリ、そこへの感謝がないと、カタはあってもカタチにはならない。自分の心の中に見立てを持つこと。」

 

・・・などと先生も仰っていましたが、

 

自分自身が求めているのは、知識や意味の解釈ではなく、もともとの日本人らしい生き方を自分の中に落とし込んで、未来へと繋いでいくことだからこそ、室礼をする時も、働く姿勢においても、本質を守った挑戦を大事にしていきたいです。

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子


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