聴福庵での一週間での生活で、
出汁を取るということも、
普段の数人前ではなく数十人前という量を仕込みました。
大量の仕込みをすると、
確かに身体も疲れてきますが、
有難いことに身体の使い方や削り方や
だしの取り方、コツのようなものが
自然と身についていくんですね。
自宅に帰り、試してみると
その違いを感じました。
「量」は「質」に変わるという言葉もありますが、
やはり、ある程度の「量」を実践しないと
中々「質」には転換されないものなのだと感じると同時に、
「量」をこなすことの大切さも実感できました。
そういった体験の機会があることで
暮らしへの定着もしやすいのだと感じました。
何事も量があるということを疎まず、
有難く受け取っていきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海