東京では、桜が満開に咲き気づけばもう、散り始めています。
住んでいる近くの川沿いの桜並木を夜見に行くと、多くの人が写真を撮ったり、眺めていたりそれぞれの楽しみ方をしていました。
川に映る桜の影や川に流れゆく花びらも美しいのですが、桜を見上げた先にある月とのコントラストにいつまでも眺められているそんな気に誘われます。
毎年のことで分かっていることではありますが、咲いては散る儚さもまた桜の醍醐味です。そんな時、ふと調べていると、散るとは言わず「飛花(かひ)」という言い方があるようです。(風により、飛び散る花びら。とくに桜の花びら。)
風に花びらが舞うさまは、決して散っていくのではなく自分の意思で飛び立っている、そんな風に見たとき桜の新たな魅力を発見したように思います。
新しい年度にもなり、新たな気持ちで物事に臨む時期が巡ってきました。桜の花びら一枚一枚が自ら飛び立っていくように、桜に倣って私も自分から新たな一歩を踏み出していきたいと感じます。
美しい言葉がたくさんあるからこそ、その美しさを子どもたちへ伝えていきたいと感じます。
ミマモルジュ
奥山 卓矢