今日は先週末に訪れた多摩川へ再度訪問してきました。
前回、思いもよらぬ出会いとなった「江戸前鮎」。
http://www.caguya.co.jp/manabi/14806.html
人間が作った「堰」が理由でほとんどの鮎が遡上できずにいるという
そんな現状を知った日でもありました。
改めて訪れ、川の堰近辺を覗いてみると、、前回以上に行き場を無くした鮎たちで
川が埋め尽くされていました。
うわー!!!と歓喜の声をあげる子どもたちですが、
どうやら先週とは気持ちが随分と変わったようです。
前週は鮎を持って帰ろうとして死なせてしまい、
今回は死なせずにもってかえりたいというのが最初のきっかけでしたが、
家で鮎のことを調べていたことからなのか、
実際に鮎たちを目の前にして、
「この堰を超えられないなら捕まえて堰の上に放流してあげたい。」
そんな思いが沸いてきたようです。
数時間にわたり、獲っては上流に運んで放流することを繰り返し、
500匹ほどの鮎の救出作戦?!を完了した子どもたちは
とても清々しい顔でした。
帰り際には、やっぱり何匹か家に持って帰りたいと
ゴネたりもありましたが、、、
「持って帰って水槽に入れてもみんな翌朝には水槽から飛び出して死んじゃうよね。」
と、鮎を調べたからこその習性に断念。
10匹ほどのエビと1匹のドジョウを持ち帰り、水槽にいれることとなりました。
ほんの10日前までは、鮎の存在も知らず、
魚を手で攫むことなんて全くできなかった子どもたちが、
今では手で攫み、上流へ放流することを遊びとして楽しめるようになった心境の変化。
「鮎はあそこにいたら死んじゃうけどエビとドジョウは増え続けるからいい」
そんなシンプルな判断軸を持っていることにも気づけたのも意外でした。
さて、これから家に持って帰って育てる子どもたちの姿には
どんな変化が生まれるのか見守っていきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海