明日は月に一度の初心会議(全体会議)です。
なんのために働くのかという自分自身の「初心」
何のためにこの会社があるのかという「理念」
その二つの視点から一か月の仕事を振り返り、
気づいたことから改善していくこと。
また、自分たちの初心や理念を思い返すことが出来る実践の数々を
行うことで、初心に立ち返る日でもあります。
その実践の中のひとつが「モーニング」です。
その月の担当の2人がみんなの朝ごはんを用意します。
今月は私もモーニング担当です。
担当同士で打ち合わせをし、準備です。
あまり無理がなく、大変過ぎず。
そしてみんなの体調にもよさそうなモノ。
ということで、今回は出汁を使ったモーニングです。
世界に誇る日本料理の特徴は「味を足す」のではなく
「味を引き出す」ということ。
その引き出すために重要なのが「出汁」です。
「昆布」「鰹節」「煮干し」が有名ですね。
去年、築地市場の「築地 伏高」さんから教えて頂いた
「昆布」のよしあし。
① 昆布は形の良さや大きさなどの「等級」ではなく、どこで育ったかが
味を大きく支配するということ。
② 獲れた昆布は昔から「蔵で寝かせろ」というくらい。少なくとも1年は寝かせること。
それが重要だということを教えて頂きました。
そこで、去年に北海道の漁師さんから
その年の7月に獲れた利尻昆布を大量に譲っていただき、
自宅で寝かせてみました。
あれから8か月。まだ一年には及びませんが、
旨味が増しているのでしょうか。
明日が楽しみです。
モーニングの実践を通して、日本文化の奥深さを学べるのは
自分たちの家庭での暮らしも豊かになり、とても有難いことですが
何よりも、同じ釜の飯を食べることの意味を
皆で味わえるのは有難いことです。
誰かのために作るごはん。
誰かが自分たちのために作ってくれるごはん。
「食」の豊かさや有難さを子どもたちに伝承していけるように。
実践を深めていけたらと思います。
ミマモリスト
眞田 海