週末にスポーツジムのイベントで登った山中で、生まれて初めて蛭に噛まれました。
下山して駅でホッとひと息・・・
ふと、同行したメンバーの首にホクロらしきものを発見し、こんなところにホクロあったっけ?の一言から、それが体長4ミリほどの蛭だということが判明し一同パニック!
反射的に蛭を叩き落とすと鮮血が飛び、さらなる恐怖が走ります。
蛭は噛みついた後、口から溶血毒を出します。
血液が固まるのを阻害し血を吸うのです。
そのため蛭を払い落しても血はすぐには止まりません。
彼らは森のそこいら中にいて、獲物が近づくのを待ち構えています。
そして標的を見つけると音もなく飛びつき、体毛や服の隙間から素肌めがけて這っていくのです。
噛まれても痛くも痒くもないので、噛まれた方は血を吸われていることにも気付きません。
アスファルトで跳ねる蛭をすぐさま駆除し、全員、自分の体とリュックをタオルで払い一安心・・・したはずだったのですが――――!!
帰宅後、着替えると脛から血が流れているではありませんか。
脱いだ靴下をよく見ると血まみれです。
蚊に刺されたくらいの小さな傷からは、ダラダラと止めどなく血が流れ続けています。
慌てて止血処置したものの夜になっても止まらず、絆創膏を貼っても血が染み出てきてしまいます。
止むを得ずティッシュを何重にも畳んで傷口に充てがい、その上からサランラップを巻いて包帯でぐるぐる巻きにして寝ました。
朝には出血は止まっていましたが、その生態には恐怖すら感じます。
いま思い返せば、身を守るための反射的行動とは言え、叩き落した蛭を駆除したのは少々かわいそうだった気がします。
人間も蛭を見てパニックになりましたが、彼らだって食事中にいきなり固いアスファルトに叩きつけられさぞかし驚いたことでしょう。
ついさっきまで木陰の湿地にいたはずが・・・。
彼らのテリトリーに踏み入ったのは人間の方です。
そういう場所を歩くのですから、もっと注意し、配慮すべきは人間です。
蛭にとっては生きるための行為というだけのこと。
考えれば考えるほど何だかとても申し訳なくなってきます。
自然界においては、その正当性も正しさも単純にジャッヂできるものではありません。
いついかなる時も、周囲や相手への注意と配慮を忘れてはいけないと痛感する初体験となりました。
ミッションパート
佐藤真樹