先日、実家の畑で柚子を収穫した時のこと。
沢山とれたので、父が近隣の畑仲間におすそわけすると「代わりにどうぞ」と白菜や春菊を頂きました。
ちなみに畑内ではこのような物々交換はよくあるもので、例えばこの時期などは「大根ある?ないなら持ってく?」というような会話も多いそうですが、旬の野菜はだいたい皆同じ時期にできるため「うちにも沢山あるからいらない。」なんてことも多いとか。
そういうこともあってか、父はご近所からもらえる分を期待しながら、自分の畑の野菜を調整してつくることもあるそうです。
確かにそういう意味では、周りと同じものをつくるよりも、違うものをつくったりと何かに際立っている方が、自分の畑だけで完結せずに物々交換など繋がりもうまれやすく、なんだか豊かさを感じます。
そしてこれは、畑の収穫物に限らず、日常の仕事にも共通するような気がします。
そう考えると「助けてもらわなくてもすむよう自分ひとりでできるように力をつけたい。できるようになって周りの助けになりたい。」などと思うこともありますが、
繋がりが薄れどこか孤立が目立つ社会、時代ですから、むしろバランスをとって「しっかりと助けてもらうこと、助けてもらっていることに気付くこと」も繋がっていく上ではとても大事なことのように感じています。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子