ポリフェノール、リコピン、スルフォラファンなど、
野菜の持つ多くの植物性機能性栄養成分を総称して
「ファイトケミカル」といいます。
それは、植物が太陽の紫外線や虫たちから自分を守るために
自らで作ったものです。
虫たちは低分子の有機物しか吸収できないので、
健康な植物は自分が食べられづらいように、酸化や
分解しにくい抗酸化成分を作ります。
健康に育つには、「環境」が必要です。
土が良ければ植物は健康に自ら育ちますが、
土が発酵していなかったり、有機物が少なくて、
良いバランスが出来ていない場合はファイトケミカルが
あまり作られません。
多くの農家さんが、土づくりを化学肥料などに依存し、
農薬に依存する理由は、この「土づくり」という
植物が自ら元気に育つという環境を用意することが難しいからだそうです。
土づくりがうまくいかないから、作物が健康にならない。
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虫が分解しやすい栄養素のない状態になり、虫が寄ってくる。
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食べられてしまうので、農薬で防ぐ。
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農薬によって土が痩せる。
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土が痩せるので、「土づくり」が困難になる。
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悪循環が生まれ、栄養価のない野菜ができ上がりやすくなる。
野菜を見守ることと、子どもたちの育ちを見守ることには
やはり同じ原理原則があるように感じます。
ミマモリスト 眞田 海