先日、聴福庵の庭にある竹垣を柿渋で塗りました。
柿渋はまだ熟していない青い渋柿を圧搾した果実の汁を数年間、発酵させた赤茶褐色の液体。
タンニンと呼ばれる水溶性化合物を多く含みますが、これが材料に接触すると反応して難溶性の物質を形成するため、防腐材の効果が生まれ、それと同時に防虫効果もあるため、昔から天然素材の耐水性塗料として使用されてきたそうです。
また、そんな柿渋を塗った竹垣は日にちがたてばたつほどに、色合いが濃くなりいいかんじに^^。
それにしても「雨が降る前に塗っておかないと」ということで、塗る場所もそれぞれの背の高さに合わせたりなど協力しながら塗っていき、なんとか限られた時間内で塗り終わることができたのですが、その翌日から福岡は雨続きだったりして・・・「昨日塗っておいてよかったねー」と。
何事もタイミングが重要であることを実感。
そう考えると、昔の人たちや自然を相手に暮らしている方などは、きっと自分都合ではなく自然に合わせてタイミングをはかっていることばかりなのかもしれず・・・そんな暮らしながらの働き方は、自然と謙虚さを教えてくれているようでもあります。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子