ここ数年でスーパーには見慣れない野菜が増えましたね。
運送技術が向上したお陰で、世界各国から魚やお肉だけでなく野菜や果物なども新鮮なままで届くようになりました。
さらにこのところよく目にするのが、“日本人が作った○○〇”とか“日本で栽培した○○○”とわざわざ銘打った野菜や果物。
どれも外国産が当たり前と思っていたものです。
しかもそのどれもが実に美味しい♪
きっと野菜づくりひとつにしても、日本人特有の細やかな気配りと惜しみない手間をかけ丹精込めて作っているからだと思いますが、何より驚くのは気候も風土も違う日本という土地で、原産地よりもおいしい作物に育ててしまうことです。
よく日本人は勤勉で仕事が丁寧だと世界から称賛されます。
その言葉通り日本の農家さんの多くは、収穫までの間に必ずといっていいほど“ひと手間”を加えます。
その“ひと手間”が作物の美味しさに繋がっているのだと思います。
外国発祥の果物や野菜を日本で栽培している農家さんも、初めは現地に栽培方法を学んで真似をしたのでしょうが、最終的にはさらなる時間と努力を費やし、日本の風土に合った独自の栽培方法を確立させています。
そしてその独自の栽培方法には、現地では決してしない“ひと手間”が加わっています。
この日本人の“手間をかける”ことを惜しまない国民性が、結果的には優れたモノづくり力だったりするのかも知れません。
文明はいかに手間を省くかということで発展してきました。
そしていま、そんな日常があたりまえの世界に暮らしていると、いとも簡単に手間を省くほうに心が動いてしまします。
しかし本来、手間をかけるということは気持ちを込めるということに等しいと感じます。それは愛情の表れでもあると思います。
手間を惜しんで楽をするのではなく、手間をかけて心を豊かにしていきたいと思います。
ミッションパート
佐藤真樹