昨日は、ホイアンのホテルから車で約2時間程の、ラオス国境近くにあるカトゥー族の村を訪ねました。
カトゥー族の村はいくつかの村からできており、山岳地帯に暮らしながら、山で農業を、森で採集を行うという半自給自足の生活を現在でも続けているということで、
実際に村に到着し、ドキドキしながらガイドさんと共に車を下りると・・・
皆さんお出迎えして下さり、ペットボトルのお水と一緒に、竹で編んだペットボトルホルダーをプレゼントして下さいました。
そして、まずはじめにご案内頂いたのは、村の大きな集会場。
村で採れたしょうがのようなものでつくった健康的なハーブティーのウェルカムドリンクをいただきました。
そしてその後は、カトゥー族の女性たちに習いながら、一緒にちまきのような伝統料理をつくることに。^^
こちらの村では、結婚式などお祝いの席で必ずつくるそうで、ふたつペアで一組に。
見るのは簡単でも実際にやってみると難しく・・・手伝ってもらいながらなんとかつくることができました。^^;
それにしても、こちらの集会所の建物ですが、高床式に藁葺き屋根といったかんじで、どこか日本の昔の家のようでもありました。
暑い日でしたが、天井もとても高く、床は竹敷になっていて、隙間から風が吹き抜けるので、暑さも気にならずむしろ心地よく、
梁や壁には、虎や鳥、水牛、龍、などの崇拝対象物が刻まれていました。
そして、中央に建てられる太い一本柱が特徴的でしたが、こちらの柱は、村の不滅と永続性の象徴となっており、とても大事にされているそうです。
また、全体として楕円の姿をしている集会所ですが、これはカトゥー族の持つ「世界は無限にぐるぐる廻っている」という円環的世界観のひとつと表象されているとか。
集会所は、各村の中心地に建てられ、民家はその周辺に建てられているそうで、村の大事な決め事や、憩いの場であるだけでなく、その大きさや美しさは村民の精神的な拠り所にもなっており、村の結束力を表しているとも言われているそうで、
共同体意識が強いカトゥー族の社会ですが、まさに繋がりの中で生きることの大切さや豊かさを、このような深い想いや願いが込められた建物ひとつからも、感じさせてもらいました。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子