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行事

日本古来の行事から学ぶ

年中行事や室礼、祭りを通して、日本古来の信仰心を取り戻したり、季節の巡りに寄り添った暮らしを味わい自然に感謝しながら、本来の行事のあり方を見直しています。

暮らし

見えないけれど・・・

昨日に引き続き、「重陽の節供」の室礼についてです。

 

 

先日のお稽古で菊花をいける際に、先生からお話がありました。

 

今回は「投げ入れ」をしますが、なんでお花を手前に傾斜させていけるのかというと、そもそも人が神仏にお花をお供えするなんておこがましいことで、自分からみてむこう側の仏様から、こちらの自分側に向けて傾斜させることによって、そのご加護をいただく、更に守っていただく、教えをいただく・・・ということです。

 

また、花器を家に、花を家族に見立て、前に前にと歩む家族を後ろでしっかり見守っているご先祖様の存在として、1本は傾けずまっすぐに立てると、5本の花でも、1本のような家族のまとまりが見えるとのことで・・・

 

その奥深さに感動しつつ意識してやってみると、確かにピタッとまとまったかんじになり、家族の一体感を感じるものに!^^

 

 

 

また昔は、いけたお花がどうこうというよりも、おとした葉っぱや茎などを手のひらサイズにまとめて、どれだけきれいに片付けるか、水などを飛び散らせたりしないかなど、そういう方の美しさをお稽古で学んでいたとか。

 

 

「美しく見えるように」というのも勿論大事なことですが、そこにこめる想いや、花器の中の水が濁らないようにと、見えないところも美しく澄ませておくことが大事なことなのだと教えて頂いてます。

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子


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