明日は、お客様が聴福庵に来られるということで、夕食の一品となる「かつおの藁焼き」を事前に試してみることに。
かつおのタタキといえば、串に刺したかつおの切り身を藁を燃やしてつくった火柱に当てながら、素早く表面を焼くことが特徴ですが、調べてみると、実はこの藁で焼くことにもきちんと意味があるそうです。
「ガスで炙ってもよいのでは?!」と思うかもしれませんが、ガスを燃やす行為は目には見えませんが、最終的に水と二酸化炭素を生成しています。
一方の藁は、ほとんど炭素で構成されているので、燃やした際にも水がほとんど生成されず、二酸化炭素しか排出しないとか。
しかも乾燥させた藁は水分が抜けていて高い温度で燃えるため、かつおを炙ったときに水気を含まずにカラッと焼き上げることができ、しかも藁特有の香りが香ばしく、食欲をそそる・・・ということです。
うまくできてますね。^^
そして、通常のタタキはあぶってから冷水で締めますが、今回はそのまま切り身にする「焼き切り」で、タレをつけずに塩だけで食べる「塩タタキ」をいただいたところ・・・
表面は温かく、香ばしいパリッとした皮の食感がありつつも、中は新鮮な刺し身そのもので、どこかモチモチした食感もあり、臭みも全くなく濃厚なうまみがあって・・・
「今まで食べたかつおのタタキで一番おいしい!」と感動ものでした。^^
日頃、調理法などにもあまり意識がいかないものでしたが、しっかりと素材の味を活かすことも、命に感謝し大切にするということなのだと、改めて感じるものがあり、日常の食においても、大事にしてみたいと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子