かつお節を削る音が、食卓から消えてどれくらいになるのでしょう。
世界一硬い食品であり、発酵食品であったかつお節も、
現在生産される9割が「発酵」させずに機械で乾燥させて作った
「荒節」という名でスーパーに出回っています。
大量生産の時代に入り、生産性を求めた結果、
本来のかつお節ではなくなってしまいました。
そのかつお節を食べて育った子どもたち。
本物を食べてもらえばその違いはすぐに気づきます。
今では、食卓にかつお節削りの音が戻ってきています。
しかも、大人ではなく子どもたちが削る音です。
朝ご飯、夕飯。好きな時に好きな分だけ削って食べています。
アニメを見ながら削っているときもあるので、その時は心配で声を掛けますが、、
きっと子どもたちも私の子どもの頃と同じように、怪我をいつかするのでしょうね。
子どもたちに何かを伝承するのには「暮らし」の中から伝承することが
とても簡単で重要であることを思うと、保育園での「生活=暮らし」が持つ
重要性に改めて目が行きます。
ミマモリスト 眞田 海