昨日に引き続き、室礼のお稽古での話です。
先生は「季節の分かれ目」となる「節分」ですから、迎えるものに対して「来るべき幸せを与えてください」と先のことをお願いするだけでなく、しっかりと、終わったものに対して、祓いをして「感謝」をすることを忘れないように・・・と仰いました。
ついつい「次に次に」と先ばかり見たり、お願いばかりになりそうですが、やっぱり、感謝と祈願は両方あってこそ調和し循環していくような気がしますし、
それは先人が行事と共に残してくれた、日本人らしい美しい心であり自然に沿った生き方のようにも感じます。
節分に限らず、生きていく中で度々訪れる節目。
ただひたすらに進むのではなく、その終わりゆく節への感謝と、新たなる節を迎えるにあたっての祈願を行う大事な機会にできたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子