昨日は桜について綴らせていただきましたが・・・
◆今年の桜
http://www.caguya.co.jp/kurashi/28147.html
桜シーズンも終わりかけなんだか名残惜しいものがある中で、聴福庵ではこんな楽しみ方も。^^
こちらは、聴福庵の玄関のふすまで、唐紙の文様は「枝桜」。
◆枝桜
http://www.caguya.co.jp/farmblog/shitsurai/p9467
日頃はこんなかんじですが、
夜、ロウソクを照らすと桜が浮き出て見えて、なんだか夜桜のようでもありとても幻想的な世界に。
こちらの京唐紙の伝統文様「枝桜」は、白洲正子さんもお気に入りだったそうで、実際に暮らしていた家「武相荘(ぶあいそう)」の書斎の襖にも使われていたようです。
桜の花ことばに「精神美」とありますが、こちらは満開になった時の優美な姿と、散り際の潔くもはかない美しさが、ただの表面的な美ではなく、凛とした芯の通った内面からにじみ出る美を感じさせるからでしょうか。どこか日本人らしさに重なるものを感じます。
昔から日本人に愛されてきた桜ですが、実際の桜もこのような伝統文様も、こうして先人の方々が大事にしてきてくれたからこそ、現代に生きる私たちが、今もなお楽しめたり味わえたりすることができるわけで、本当にありがたいことです。
繋がりの中で生かされていることを考えると、先人たちが残してくれた大切なものを受け継ぎ、自分たちの代で終わらせず次世代へと引き継いでいく目線を持つことは、本当に大事なことなのだと感じています。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子