昨日は今年初めての「むかしの田んぼ」での慰労会を行いました。
例年のように草取りなどの田んぼ作業を目的とするのではなく、
この数か月、社員同士も会うことを自粛し、遠隔で協力しつつ、この自粛期間を乗り越えてきたことに対する労いの時間を目的とし集まりました。
まずは何より、広大な空の下で集まれる有難さ、一緒に食事をすることが出来る有難さを
改めて「当たり前でないのだ」と感じる機会となりました。
また土曜日だったこともあり、私は子どもたちも一緒に連れて行かせて頂きましたが、
約3か月ぶりの外出と遠出。そして、料理や配膳、室礼を手伝わせて頂いたり、田んぼで走り回ったり、一輪車で遊びまわったり、メダカを採ったりと、子どもたちにとっても貴重な体験をさせて頂きました。
そして何より、本来であればこの時期、無農薬で無肥料のこの「むかしの田んぼ」では雑草が生い茂り、草取りに追われる時期ではありますが、なんと今年は「ジャンボたにし」がすべての雑草を食べつくしてくれたこと、そして藤﨑さんのしろかきの工夫のお陰で、草取りが一切不要に。
生き物を敵にしない、そして稲自らが育つ力をビオトープのような肥沃な自然環境のままにしていく自然農の原理原則を守りつつ、藤崎さんの稲に対する「寄り添い」から生まれる新たな発想や智慧のお陰で、今年はこうやって、一日を迎えることが出来たことがとても印象深く、また、有難く、猶更今、自分にできることをさせて頂くことを大切にしていこうと決意をする機会となりました。
むかしの田んぼは、農薬肥料を使わないので、河川への汚染が一切ありません。それどころか、田んぼというフィルターを通して水を浄化していきます。
そして人々に安全で美味しいお米を提供することが出来ます。
言い換えれば、何千年でも地球を支えていける大切な文化と機能を持っています。
子どもたちに残していきたい社会の一つとして、これからも大切にしていけたらと思います。
ミマモリスト 眞田 海