先日、保育園の先生たちと一緒にいただいた塩麴鍋。
◆ストーリー
http://www.caguya.co.jp/kurashi/29648.html
こちらの塩麹は、先月聴福庵に滞在していた時につくっていたものですが、お鍋を作りながら、そんな自粛中に初めての塩麹づくりに挑戦してみたことや、
炭火で塩麹レモン鍋など楽しんでいたころが懐かしく思い出されてきました。
そして、もうひとつ思い出されたのが母のこと。
・・・というのも、先月作ったこちらの塩麹を少し瓶に移し替えて飛行機で東京に持ち帰り、母が亡くなる1週間前に、実家で塩麴鍋をつくったのですが、その頃、もう食欲もなくあまり食べ物を口にしなかった母が、その塩麴鍋のスープをおかわりして飲んでくれたのです。
味がよかったのか、身体が栄養成分を求めていたのか、はたまた私が初めて母につくってあげたちゃんとした料理だったからなのかは分かりませんが・・・
あのシーンは忘れられない記憶となり、その後も塩麴料理をいただく度に、ちょっとうれしくも切ない気持ちになりますが、私にとってはありがたい最後の母との思い出の料理になりました。
そう考えると、いつの何が思い出になるかは分かりませんので、一つひとつかけがえのないものとして大事に丁寧に心をこめて行いたいものです。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子