昨日に引き続き、七夕についてです。
◆七夕の室礼 ~2020年~
http://www.caguya.co.jp/kurashi/29826.html
昨夜は大雨で、残念ながら天の川が見える気配さえありませんでしたが、実は日本では、天からの清らかな水によって、この世のすべての罪穢れ(つみけがれ)を流してくれるという考えから、七夕の日に雨が降った方が良いとされている考えもあるようで・・・
昔の日本人の謙虚な自然観には、圧倒的な美しさを感じ驚くばかりです。
また、元々七夕は「先祖供養のための盆行事」という由来もあるそうで、ちょうど昨日は、先月他界した母の月命日とも重なっていたので、笹飾りや夏野菜の盛り物を床の間に移し、供養の気持ちでお線香などもあげさせて頂きました。
お線香がついている間中、母を偲びながらそんな七夕の室礼を眺めていたりしたわけですが、
ろうそくの炎のゆらぎや音、線香の煙の動き、笹の葉や短冊の揺れなどの微妙な変化に母の存在を感じ、その床の間から「今まで知らなかったけどこんなにも美しい世界があったのか」と感じるものがありました。
母が亡くなってから、これまで知らなかった発見が沢山ありますが、またひとつ、母から教えてもらったことが増えました。
そして、線香が消える瞬間は何か命が消える瞬間を見たようでもあり、自然と涙が。「こんなことでいちいち泣いてたら大変だから・・・」と思いつつも、大切な人が亡くなるというのは、そういうことなのかもと、これまた色々と学ばせてもらっています。^^
「お母さん」という存在は、生きている時も亡くなってからもやっぱり大きいものですね。ありがとうございます。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子