今年のお盆は、世情を鑑み故郷へのお墓参りを断念しました。
とはいうものの両親の位牌は姉の下。
我が家にはきちんとした仏壇はなく、飾り棚に置いた両親の写真に毎日手を合わせています。
そんな家に両親は戻ってくるのか?と思いつつも、来てくれていると信じてお盆期間中は習いに従っておもてなしすることに。
13日 お迎え団子
このお団子はタレやあんこの付いた一口サイズの甘いお団子で、浄土から帰ってきた霊の長旅の疲れを癒せるようにということらしいです。
14日 おはぎ(秋の呼び名。夏は「夜船」、冬は「北窓」、春は「ぼたもち」と言うらしい)
この日にお供えするおはぎを、落ち着き団子やお供え団子、お供え餅など地域によって呼び方は様々で、霊がおやつとして食べる”おもてなしのためのお団子”だそうです。
適度な大きさのものをお皿にもりつけてお供えします。
15日 そうめん
そうめんをお供えする理由としては、細く長い食べ物のため幸せが細く長く続くようにという縁担ぎや、昔はそうめんを食べると熱病にならないとされたことから無病を願ってのたこととか、ご先祖様がお帰りになられる際にそうめんを紐や手綱に使いお土産を背負うためと諸説あるようです。
めんつゆとお箸を添えてお供えするのですが・・・箸を置き忘れました・・・・!!
きっと親は「箸がないじゃないか!」と怒ったでしょうね。
16日 送り団子
いよいよお盆も最終日。
親の霊に気持ちよく帰っていただかねばなりません。
この日にお供えするお団子は食べてもらうためのものではなく、あの世へお土産に持って帰ってもらうためのもの。
持って帰ってもらったお団子は好きなように味付けして食べてもらうという意味からタレやあんこなどはつけません。
飾り方は地域によって異なるようですが、一般的には20個を4段に積げてピラミッドの形にするか、10個を3段のピラミッドの形にするそうです。
本来は、高杯などに乗せて半紙を敷いてお供えするところですが、うまくきれいなピラミッドにできず・・・。
まあ、でも堅苦しいことが嫌いなふたりなので十分これでも喜んでもらえたのでは?
心なしか寂しさを感じつつ、久しぶりに家族の思い出に心が温かくなった4日間でした。
ミッションパート
佐藤真樹