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行事

日本古来の行事から学ぶ

年中行事や室礼、祭りを通して、日本古来の信仰心を取り戻したり、季節の巡りに寄り添った暮らしを味わい自然に感謝しながら、本来の行事のあり方を見直しています。

暮らし

芋名月 ~2020年~

今夜は、中秋の名月。

 

いわゆる十五夜にあたるわけで「今夜は満月見えるかな♪」などと楽しみにしてましたが、調べてみると、実際の満月は明日とのこと。

 

中秋の名月は満月だとばかり思っていたので、衝撃の事実でした・・・^^;

 

そんな旧暦8月15日にあたる十五夜は、別名「芋名月」とも呼ばれ、地域によっては、里芋やさつまいもなどの芋類を供えるところも。

 

これは稲作以前の、里芋などの芋類を主食として食べていた頃に、十五夜に秋の収穫物である里芋を供えていた名残である説が有名だそうです。

 

そんなわけで、ちょうど昨日「暮らしフルネス農園」で里芋が収穫できたので・・・

 

 

 

 

そちらをお供えさせて頂きました。

 

 

 

お芋や月見団子などお供えした食べ物はお月見が終わってから食べるとよく、お供え物を体に取り入れることにより、健康や幸せを得ることができると考えられています。

 

また、お月見と言えば「ススキ」も馴染み深いものがありますが、こちらにも意味が。

 

 

お月見では、秋の収穫の感謝を込めて芋や豆などの収穫物を月にお供えしましたが、稲穂はまだ穂が実る前の時期であることから、穂の出たススキを稲穂に見立てて飾ったと言われていたり、

 

ススキの茎が中空(内部が空洞)のため、神様の宿り場になると信じられ、古くからススキは神様の依り代と考えられてたり、

 

ススキの鋭い切り口は、魔除けになるとも考えられていたり・・・と、

 

お月見のススキには悪霊や災いなどから収穫物を守り、翌年の豊作を願う意味が込められています。

 

昔と今では日本人の生活様式も異なり、現在では十五夜を楽しむ風習も薄れているかもしれませんが、空気が澄んで1年で最も月が美しく見える日が十五夜(中秋の名月)というのは、どの時代も一緒でしょうから、

 

月見団子などのお供え物を用意することが難しい方も、買ってきたお芋や身近な秋の植物を窓辺に飾ったりして、自然の恵みに感謝しながら、今宵は空を見上げ名月の美しさを感じてみてはいかがでしょうか。^^

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子


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