自分自身はかつお節を作る職人でもなければ、料理人でもありません。
しかし、鰹節を削る
「シャッコー シャッコー シャッコー」
というこの音は、お米を研ぐときの音と同じくらい
子どもの頃の家庭の原風景として
「暮らしの音」として自分の中に残っています。
子どもたちの未来を想う時、未来を作るのは子どもたちですが、その子どもたちが描く未来の選択肢の中に、この「暮らしの音」を残しておきたい。
大人になって、暮らしを見つめ直す中で鰹節に出会い、この「暮らしの音」に再会した時、その想いを抱きました。
私が一緒にかつお節削り体験をしたい理由はそこなんです。
「暮らしの音」を次の世代に紡ぐこと。
鰹をかく時、お米を研ぐ時、包丁を研ぐ時、味噌を作るとき、梅干しを漬ける時、
暮らしにはそれぞれの「音」があります。
上手くいくと聴こえてくる美しい音色を子どもたちの未来の選択肢にも
残してみたいと思うのです。
ミマモリスト
眞田 海