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行事

日本古来の行事から学ぶ

年中行事や室礼、祭りを通して、日本古来の信仰心を取り戻したり、季節の巡りに寄り添った暮らしを味わい自然に感謝しながら、本来の行事のあり方を見直しています。

暮らし

新年を迎える

いよいよ2021年が始まりましたね。

 

我が家では今年のお正月は喪中ということもあり、「年賀状の差し出しを控える」「正月飾りはしない」などの認識はありつつも、新年を迎えるにあたって、どんな風に過ごしてよいのか分からないことも多く、「喪中のお正月の過ごし方」などとネット検索しつつ、とまどいながらのお正月に。

 

喪中の新年の過ごし方にも様々な考えがありますが、基本的には「お正月を祝う」目的の行事は控えることが多いようで、粛々と過ごし故人への思いを馳せるような過ごし方をするという意味では、今年はコロナで自粛気味ということもありちょうどいいのかもしれません。^^;

 

そんなわけで、いつも行っているものや料理など見直してみると・・・

 

「年越しそば」は「長寿・延命を願って」「縁が長く続くように」「一年間の苦労を切る(蕎麦が切れやすいことから)」などの意味から、お祝い料理ではないためOK。

 

 

「おせち料理」はNGですが、重箱ではなく、お祝いを意味する紅白や金箔の食べ物、鯛、伊勢海老などは避け、日常の食事のようにお皿に盛っていただくのは大丈夫ということで・・・本日元旦は、厳選した料理を家族でいただくことに。

 

「黒豆」は、見た目が黒く悲しみを表す色とも考えられ、「今年一年、まめに仕事ができますように」という意味を込め、おめでたさをイメージさせる意味は込められてないので問題なし。

 

「レンコン」は、お釈迦様が蓮の花から生まれたとされ、お釈迦様がいる天国は蓮の花で満開だと言われていたり、「将来を見通すことができるように」の意味でおめでたさを表すわけではないので喪中にはふさわしいとか。

 

また「ごぼう」も、細くて長い見た目から「地に根を張り、未来永劫家を残していく」という意味が込められており、家を絶やすことなく、これからも故人を悼み続けるという意味に置き換えられるのでOK。

 

 

「里芋」は、ひとつの株から沢山の実をつけるため子沢山の根菜類であることから、家がこれからも残っていくことを意味しているので、故人も安心すると考えられ良いそうです。

 

続けて「お雑煮」は紅白色のかまぼこや人参などは避け、できるだけシンプルに。

 

 

そして「お屠蘇」は通常元日の朝ですが、縁起物ではあるものの邪気払いの意味もあるので、「おめでたい」イメージを避け、朝ではなく夜に飲むことが一般的のようです。

 

 

更に「お年玉」については、もともとは神様からのおくり物を意味していたので、喪中には避けた方がいいものですが、子どもはお年玉を楽しみにしていることもあるため、あらかじめ喪中のことは言い含めた上で「おこづかい」「書籍代」「文具代」などという名目で渡すのがよいそうです。

 

 

そんなかんじで、年始早々に喪中のお正月について長々と失礼しました・・・^^;

 

いつもと違うお正月を過ごしながら、色々とそもそもの意味や目的などにも触れ学びが多いものですが、喪中のお正月には何をすべきで、何をしたらダメか、というよりも、やっぱり故人を偲ぶ気持ちが何よりも大事だよね・・・と、母の好きなコーヒーをお供えしつつ感じるものが。

 

 

そして、例年のように新年の挨拶をしたり、おせち料理を楽しんだりすることを含め、お正月のお祝いができることは、本当に貴重でありがたいことなのだと感じながら・・・

 

新たな一年を「あたりまえ」ではなく「ありがたい」で大事に過ごし、それこそありがたい程に頂いている愛と恩を、周りや子どもたちへと循環できたらと感じています。

 

皆様、本年もどうぞよろしくお願い致します。^^

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子


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