昨日に引き続き、藁葺古民家についてです。
◆結
http://www.caguya.co.jp/kurashi/33571.html
今回こちらの茅葺屋根には、茅とヨシと藁、ススキが使われました。
これらはこの地域からとった茅たちであり、あくまでその土地のものを使って葺くというのが今回来られた茅葺職人さんたちのこだわりでした。
現在は、世界中どこからでも物資が入ってくるので、遠くでとれた茅を使うこともできるそうですが、あくまで暮らしの中の一部として茅葺があるという信念から、今回はこの地域のものを集めて使って頂けたようです。
地産地消や身土不二という言葉もありますが、自分たちはあくまでその地域の一部、いいかえれば自然の中の循環のひとつとして暮らしを営みます。
「暮らしから離れた中での茅葺ではなく、あくまで暮らしの一部としての茅葺」という職人さんのお話や、そんな風に、単に茅葺屋根を修繕しに来たのではなく、茅葺を通して地域全体の自然を豊かにしていこうとする生き方、働き方にとても感銘を受けました。
人間が森の手入れをすることで森が元気になり生態系が豊かになるように、暮らしの中で循環するものを使っていけば町も森と同様に豊かになり、豊かになったおかげで私たちの暮らしている場所もまた住みやすくなっていくような好循環がうまれることを思うと・・・
そんな循環や繋がりを意識して、日頃の暮らしや目の前の仕事に対しても同じように、「全体をよくしていこう」と視座を高くそして視野を広げていきたいと改めて感じています。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子