醤油を仕込んで3ケ月。
最初の2か月は気温が低いせいか発酵の気配すらなく「もしかして失敗?」と不安になりましたが、再びの緊急事態宣言で家に籠る時間が増えたのと日中の気温が高い日があったお陰でこの数週間で急速に変化してきました。
今では見た目も香りも「発酵してます!」感がすごいです。
毎日空気を入れ込むように優しくかき混ぜるているのですが、サラッとしていた液体はとろみを帯び、お玉を持つ手にもずっしりした重さを感じられるようになってきました。
そして混ぜているときにぷくぷくと立つ泡が何とも愛おしい♪
それに味も変わりました。
先月ちょっと舐めてみたときにはまだ塩の尖った辛さが際立っていましたが、いまは大豆の風味も豊かにかなりまろやかです。
そうは言っても醤油になるのはまだ先のこと。
こうして毎日もろみと会話をしているとそこから色々と見えてくるものもあるもので、この時間と共に熟成されていく過程は人間が老いていく年月にも似ている気がして、自分も歳を経るごとに人として成熟され、まろやかな人間になりたいと己を見つめ直す幸せな機会にもなっています。
ミッションパート
佐藤真樹