藁葺古民家ジャッキアップ1

日本の原風景、現代の「結」を残していくためにプロジェクトが動いている中で･･･

そちらの藁葺古民家の修繕工事が今週から本格的に始まるということで、飯塚入りしてますが、

まずは火曜日に大工さんが、家の傾きをなおすためジャッキアップをしようとしたところ、土台の木が思った以上のシロアリ被害で力に耐えきれず･･･この傾いた状態のまま工事を進めてしまってもどんどん傾きが進行してしまうので、早くも工事が中断するという事態に！

家揚げの専門業者さんを探すことになったものの、もう家揚げ職人さんはこのあたりにはおらず、唯一いた方も15年ほど前に廃業したとか･･･。

シロアリ被害の大きさは分かっていたものの、ここまでダメージがあるとはシロアリというのは本当に恐ろしいのですね。。。

そして今は、壊れたら修繕や修理するよりも捨てて新しいものを買うような時代ですから、残念ながら家揚げのニーズがないのが現実なのでしょうね。。。

そんなわけで、本日改めて大工さんたちが「鉄砲ジャッキ」を用いて、再度ジャッキアップを試して下さることに。

鉄砲ジャッキは、かつて聴福庵のジャッキアップの時にも大活躍だったので期待値が上がります。^^

素人の私は祈ることしかできないので、社長と共に氏神様や近所のお地蔵様へお参りをし、同じくカグヤの仲間も結友たちも、無事になおることを祈ってくれて気持ちを合わせていきました。

それにしても、お金を払えばだいたいのことが解決できるよう錯覚することもありますが、こんな風にできる人や道具、智恵が繋がらず途絶えてしまうと、もうどうにもならないことを感じ、改めて危機感をおぼえるものがありました。

（続く）

かぐやかコーディネーター
宮前　奈々子

聴福庵