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暮らしの音にあこがれて

以前、クルーの眞田さんが鰹節を削る音や、日々の生活の音色のことを「暮らしの音」と表現され、「良い、表現だな~」と深く感じ入ったことがありました。

暮らしの音

 

「暮らしの音」だけではなく、本物の「鰹節の味」にも惹かれたのですが、「暮らしの音」が響く生活にあこがれ、私も鰹節を削りはじめました。

 

「自分も、鰹節を削りはじめます!」とクルーに伝えていたこともあって、鰹節・鰹節削り器をクルーからのご厚意で、結婚祝い!としてプレゼントして頂きました。

 

あれから約1年半、当初と比べると少しずつ上達してきていることを感じています。

 

はじめの頃は、歯に鰹節が引っかかってしまい、全然削れず、鰹節、鰹節削り器が一流でも、自分の腕がなさすぎで、鰹節の味が違う…というのが最初の衝撃でした。

 

鰹節が厚かったり、粉っぽくなったり、短かったり、思えば、力いっぱいやっていたな~と思います。

 

鰹節の削れた見た目はよくなくても、鰹節の味がいいので、お味噌汁のお出汁・お浸し、ごはんにかけるそれだけでも十分美味しく、ほぼ毎日削り続けてきました。

 

最初は下手でも、続けているとだんだんと上達するもので、リズミカルにいくとそれっぽく削れているもので、自分としては、少しずつ削れてきているな~と感じていました。

 

そんなことを思っていたら、もう1つ嬉しいことに、夕飯の準備で削っていると、音が外にも聞こえているそうで、仕事から帰ってきた妻が、外まで「シャーシャ―」削っている音が聞こえているよ!と教えてくれました。

 

通りすがりの人は、「何の音だろう?」と思っていたかもしれません。笑

 

まだまだフワフワの鰹節を削れませんが、「暮らしの音」を大切に、日々の生活を大切にしていきたいと思います。

 

奥山 卓矢