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農・植物・発酵

自然の智慧を学ぶ

時代と共に現代にリノベーションされた築120年の古民家。先人の知恵と暮らしを取り戻すための再生。日々その姿を変えてゆく中に生まれゆく温もりとゆとりに、古より受け継がれてきた智慧を感じてください。

暮らし

畳に!

大雨の影響でBAに避難していたこともあり、今日、2日ぶりに和楽に戻ると、1階の床の間の畳にうっすらカビが!

 

 

思えば、一昨日の送り盆の時に、雨続きの影響で家の中もこれまでにない湿気を感じていたものの、まさかの出来事に「新しい畳なのになぜ?!」とビックリ。

 

しかし調べてみると、新しい畳表(い草)はいわば生ものなので実は要注意で、気温が30度前後、湿度が70%以上の状態が毎日のように続くと新しい畳の特性上、そのままの状況下なら1階に敷いてある畳の場合、必ずカビが発生するとか。

 

天然い草の畳表は、空気の吸収・放出を自然に行う性能があり、「空気中のホコリを吸収付着」「湿気を調節」する性質を持っており、これは日本の風土からすると快適なのですが、

 

反面、湿度が極端に継続する場合は、どんどん湿気を吸収してしまい、新しい畳表ほどこの能力は高く、古く使われた畳表はい草が潰れてこの機能が衰えているようです。

 

・・・というわけで、基本的に古い畳にはカビは生えず、2階でカビ被害を聞かないのも、湿度を含んだ重い空気は下にたまる特性を持つからで、

 

「新しい畳なのにカビが生えた」ではなく「新しい畳だからカビが生えやすい」というのが正しかったのですね。

 

そういえば以前、畳づくりを一緒にやらせて頂いた時に、い草の生産者の方や畳屋さんが「畳は工業製品ではなく、農産物、生き物である」「2年目までは手入れしないとカビる」などと話されていたのを思い出しましたが、

 
カビによるちょっとしたショックと、「本当に生きているんだ!」という嬉しさも混ざりつつの複雑な気持ちに。

 

◆畳づくり
https://www.caguya.co.jp/farmblog/other/p8400
 

そして、話を聞いていただけではボンヤリとしたものでしたが、こうして体験してしまうと、強烈なインパクトと共にしっかりと理解できる気がします。^^;

 

せっかくですから、便利な解決法ではなく、自然の教えに耳を傾け、自分の不自然さを整えていきたいと思います。

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子


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