先日、人生で初めてお歳暮をお渡しする機会がありました。
これまで、誕生日や出産、引越しなど何かのお祝いや、クリスマス、年末年始のご挨拶で贈り物をやりとりすることはあっても、しっかりと「お歳暮」ののしを付け、個人的に直接手渡しで贈るということはしたことがなかったったので、「何か失礼はないだろうか?」なども含め、ある意味でドキドキ。
実際にご挨拶をしてお贈りしてみると、年の瀬にとても清々しい気持ちに。^^
そんなお歳暮について調べてみると、年越しの「御霊祭(みたままつり)」で塩鮭、するめ、数の子、塩ぶり、魚介類の干物などを祖先の霊に供えた名残りで、こうした供物を嫁いだ娘や分家の者が本家に持ち寄ったことがそもそもの始まりで、
その後、年末に帰省できない子どもや遠方に住む親戚が、祖先の霊や年神様に供える供物を本家に贈るようになり、やがて日頃お世話になっている親類や上司などにも贈られるようになったそうです。
もともと「歳暮」というのは、字のとおり「歳の暮れ」を意味する言葉で、こうした年末の贈り物の呼び名として「お歳暮」が定着していったということのようで・・・改めて、知らないことばかり。^^;
私自身も今回初めてのことでしたし、お歳暮の風習は経年とともに廃れつつあるとも言われていますが、お世話になった方へものを通して感謝の気持ちを贈ることができる、なんて素敵な風習だろうと、遅ればせながらその豊かさを教えて頂いた思いです。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子