昨日は守静坊での1日について発信させて頂きましたが、
◆雪の守静坊
https://www.caguya.co.jp/kurashi/40277.html
徳が光っていたのは人だけではなく物にも。
甦生中の宿坊での作業は、物はもちろん、電気ガス水道もままならないため、あるもので工夫することが求められます。
例えば、お湯を沸かすのにそのへんにあった火鉢を使わせてもらったものの五徳がないので、代わりに廃材を利用したり、
鶏だんご汁を温める火が消えそうな際に、風よけとして廃材のトタンで囲い、それを固定するのにそのへんにある石を使わせもらったり。
また、剪定のためにきった柚子の木になっていた柚子は、そのままルイボスティーに入れて柚子茶として楽しませてもらったり(レモンティーのようないい香り!)、足りなくなった水はそのへんの沢の水をわかしていただいたり・・・リアルキャンプのようです!
また、2階の屋根裏掃除で出てきたわらは、宿坊下にあるしだれ桜の土にしいて、土に還したり。
そう考えると、どれもこれも不要なものではなく、別の形に変わっても活きる道を見出せると、なんだかうれしいものですね。
そして不便がゆえ、智慧が生まれたり、自然の豊かさ、物の徳を見出すことも多く、なんといっても不便さは人も物も自然も・・・とにかくたくさんの繋がりをつくってくれるような気がします。
大量生産、大量消費、大量廃棄をあたりまえとして効率化ばかりの軸で判断しないように、日々の暮らし、働きの中でも気を付けたいと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子