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菜虫化蝶

今日は帰宅すると畑の菜の花にモンシロチョウが!
(写真を撮ろうと思ったら、モンシロチョウが飛び立ってしまいました・・・)

 

 

今日から七十二候では「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」となり、厳しい冬を越したさなぎが羽化し、美しい蝶へと生まれ変わり羽ばたく頃にあたりますから、「まさに!」というかんじです。^^

 

ちなみにモンシロチョウが青虫から成虫になれるのはわずか1割ともいわれていますから、それだけ蝶になるのは大変なのですね。

 

また、蝶の中で唯一アブラナ科の葉っぱを食べられるのは、モンシロチョウの幼虫だけだとか。

 

これは数千年かけて生まれた共生関係で、モンシロチョウだけはアブラナ科のもつ毒を食べても死なない特殊な身体を手に入れ、アブラナ科の野菜と共生してきたというわけで・・・

 

アブラナ科のキャベツの外側の葉は、虫が食べやすいように寝かせて大きく開いているものの、固く結球していくことで成長点は食べられることなくしっかりと守られていますし、

 

モンシロチョウは必ずアブラナ科の葉に卵を産み、幼虫はその葉を食べて成長し、蝶になれば菜の花から菜の花へせっせと受粉を助け、

 

更に、青虫のフンは野菜の根元にどんどん落とされていき、葉から吸収したリン酸を土に還す役割も果たしているともいいますから、本当にすごいことですね。

 

色々な生き物たちが、実に多彩な生き残り作戦によって繁殖しているものですから、外に出て、植物や昆虫、鳥などを見かけた際には、その関係性をちょっと想像してみると、自然の魅力をより深く感じられるかもしれませんね。

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子