昨日11月15日は「七五三」ということで、和楽の床の間でも「七五三」をテーマに室礼を行っています。
季節の花と共に、柿と千歳飴の化粧袋を盛りました。
柿は、「嘉来(かき)」で喜び来たるを意味し、庭で実ったものを。
千歳飴の化粧袋は、熊手を持つおじいさんと箒を持つおばあさん「尉(じょう)と姥(うば)」を子どもの姿にした絵柄から、
長寿の願いと共に、箒は「病や災難をはき捨てて元気に育つように」、熊手は「子や孫が七徳を自分の方へかき寄せられるように」との、祖父母の気持ちを表しています。
それにしても、昔は幼い子の死亡率がとても高く「7歳までは神のうち(子)」と言われ、子どもが無事に育つことは大きな喜びであり、親として健やかな成長を願わずにはいられないものだったので、3歳、5歳、7歳の節目に成長を神様に感謝し、お祝いをしたことが七五三の由来とされているそうです。
そうは言っても、医療が発達した今でも、子どもの成長を願う気持ちは変わらないものですから、その子にとって一生に一度しかないこのような人生の通過儀礼はやっぱり大事にしたいものですね。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子