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花祭りの室礼 ~2023年~

昨日は月に一度の室礼のお稽古がありました。

 

今回のテーマは「花祭り」。4月8日のお釈迦様の誕生をお祝いする行事になります。

 

私も室礼のお稽古で初めて知りましたが、仏教に馴染みがないとあまり知られていないかもしれませね。^^;

 

 

お釈迦様は、誕生直後に七歩歩いて、右手で天を指し、左手で地をさして「天上天下唯我独尊」と言われたと伝えられているように、

 

このおめでたい行事の時に毎年思うのは、天上天下にただ一人の、誰とも代わることのできない存在の私たちは、他人と比べる必要も何一つ加える必要もなく、この命のままに尊いということ、それは自分自身も周りもそれぞれにそういう存在であるということです。

 

そんなわけで、しっかりとその大切な教えを忘れないようにしながら、活動的な春だからこそ、調子に乗らず五徳を胸に、今頂いている機会を、そして唯一無二のそれぞれが活かされ合う意識から動き出せたらという思いで、今回の室礼を行いました。

 

まずは、五徳(仁義礼智信)を意味する五色の紐を、謙虚さを忘れず五徳が自分の中に入っていくよう願いながら結び、その結び紐を掛け軸の代わりに。

 

そして、誕生を祝って、和楽やBAで咲いていた春の花を中心に華やかに空間をつくりました。

 

 

更に、昨日のブログでもご紹介した特別な「落雁」も、大切な教えを頂いていること、そしてこうして健やかに生かされていることへの感謝の気持ちからお供えさせて頂きました。

 

 

 

お稽古でも先生から「年中行事や室礼は、寄物陳思(きぶつちんし)、物に寄せて思いを陳(の)べること」だとお話がありましたが、ついつい物の説明で終わってしまいがちなので、やっぱり思いを大事に、そして自分の言葉で伝える訓練もしっかりしていけたらと思います。

 

そして、これは仕事においても共通だと感じますので、室礼が大事にしている姿勢から日々の一つひとつの仕事にも臨んで、しっかりと自分の身体におとしていけたらと感じています。

 

かぐやかコーディネーター

宮前 奈々子