今日、あるお寺さんにお伺いすると、住職さんが山の中につくったミツバチの養蜂箱を見せてくれました。
住職さんのお話では、蜂蜜を採取するためではなく、蜂の棲み処を守っているのが大きな理由ということで・・・
てっきり自分たちのために蜂蜜を採取するのかと思っていた私はビックリ。
思わず「住職さん優しい」と声に出していましたが、更にお聞きしてみると、ミツバチがいなくなることは、結局私たち人間の暮らしに大きく響いていることも仰られ・・・
単なる優しさだけでなく、農薬などの影響でミツバチが減少することによって、私たちが食べる野菜や果物も命を繋ぐことができず地上から姿を消し、それを食べる動物たち、そして私たちにも当然影響がある・・・という厳しい現実に気付かされました。
調べてみると「ミツバチは世界農作物の1/3以上の受粉を担っている」「世界の食料の9割を占める100種類の作物種のうち、7割はハチが受粉を媒介している」とも言われているようで、そんなにも多くの農作物の生産を支えてくれていたとは、正直驚きでした。
生態系は全てが密接に繋がっており、人間を含む多様な生命の長い歴史の中で、つくられたかけがえのないものであることを忘れずにいたいものです。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子