昨日に続き、スリランカのお話です。
◆スリランカから考える
https://www.caguya.co.jp/kurashi/49617.html
スリランカでは、もともと日常の食生活や病気の治療に薬草が使われていたそうです。
ごくあたりまえに家の周囲から薬草を摘んできて、時には乾燥させ病気にならないように上手に薬草と共生していましたが、マンション暮らしやお金を稼ぐための効率優先の生活スタイルに変わったことで、暮らしの中にあった文化も失われてきています。
現在こちらのドクターの夫妻たちは、その薬草の文化が消えないようにと、個人で資産をつぎこんで、スリランカ唯一のアーユルヴェーダの博物館を森と共にマヒヤンガナという地域で守っています。
ただこれだけのものを一個人で守ってくとということはほとんど不可能です。
だからこそ、それぞれの家の暮らしの中の文化として、みんなで守ってきたのでしょう。
日本も生活スタイルが激変する中で、失ってはならない文化や智恵がありますから、他人事とは思えません。
地道なことではありますが、私たちも自分たちの暮らしの実践から文化を守る取り組みを残し、繋いでいきたいと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子