こちら飯塚では、夕方になると、雲行きがあやしくなり、雷や夕立が振るというのがここ数日の定番になっています。
そんなわけで、いつ梅雨明けするのかなぁと思っていたら、もう一昨日に梅雨明けしていたみたいですね。^^; ちなみに、九州北部地方が全国で最も遅い梅雨明けだったそうです。
「雷が鳴ると梅雨が明ける 」とも言われてますが、夕立による雷が多いのは、それだけ非常に蒸し暑い空気がより多く送り込まれ、夏の高気圧である太平洋高気圧が勢力を強めている状況と言え、太平洋高気圧が勢力を強めると梅雨前線を北上させ、梅雨明けを迎える・・・ということのようです。
それにしても「夕立」の名前のとおり、本当に毎日夕方になると雷&雨が降るので、ある意味すごいなぁと思い、夏の風物詩であることも納得。
そんな中で、最近よく聞くゲリラ豪雨との違いが気になり調べてみると・・・簡単に言えば、この雨の降る時間帯の違いのようですね。
夏の午後から夕方にかけて降るにわか雨を「夕立」といい、時間に関係なく午前中でも突然降って来るような雨を「ゲリラ豪雨」と呼び、夕立もゲリラ豪雨もメカニズムとしては同じだそうで、どちらも影響するのは地上の空気と上空の寒気の温度差。この温度差によって大気の状態が不安定になるのがまず必要な要素で、風の集まり具合と水蒸気の量も関係するとか。
昔は暑い夏といえども午後にならないと空気は暖まらず、雨が降るのももちろん午後だったのが、現代は地球温暖化とヒートアイランド現象により、朝でも平気で突然土砂降りに。
ヒートアイランド現象とは、エアコンの室外機など、人工物から放出される熱のため、昼間だけなく空気が暖められる現象で、この熱により雲が発生し、上空の寒気の影響で入道雲(積乱雲)に発達し、時間に関係なく激しい雨を降らせるようになったわけです。
地球温暖化の影響もあり、エアコンを使わずに現代の夏をしのぐのは厳しいといわざるを得ない中で、それが水害を及ぼすようなゲリラ豪雨を生み出してしまうというのは、なんだか微妙な話ですね。。。
夏の暑さが年々厳しくなっていることや、記録的大雨など、気候変動の影響を肌で感じる中で、私たち一人ひとりが、この異常気象に変に慣れないように注意して、対策はもちろん、少しでも異常気象が減るよう自分自身の毎日の行動や暮らしを見直し、できることから始めてみることの大切さをひしひしと感じています。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子