昨日から七十二候では「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」に入りました。
「朔風(さくふう)」とは北風のことで、冬の冷たい木枯らしが吹き始め、木の葉を払い始める頃という意味だそうです。
「和樂(わら)」の銀杏の木もだいぶ葉を落としてきて、
黄色いじゅうたんが!
ちなみに朔風の「朔」という字は、もともと月初や1日のことを「朔日」と呼んでいたように、「はじめ」とか「元に帰る」という意味があるそうです。
土に落ちた木の葉は「望み葉 (のぞみば)」といい、土の中で肥料となり、めぐりめぐって春を迎える植物の栄養となっているように、草木は新たな季節に向けた準備を始めます。
そう考えると、木の葉が落ちるのは一見、おしまいのようで、どこかもの悲しく見えるかんじもありましたが、冬を越え新たな葉を生み出すための準備をしていることを思うと、「はじまり」のための「おしまい」といえるかもしれず、なんだか希望を感じています。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子