お正月におせち料理をいただき、お重箱や漆塗りのお膳、梅型のお皿など大活躍だった食器たち。
その後、それらの片づけを行い、ものによっては紙に包んだり箱に入れたりして物置にしまうのですが、日常で自分自身が使っている食器はそのまま食器棚にしまっているので、こうしてわざわざ丁寧にしまうようなハレの日用の食器があることも、どこか新鮮な感覚。
日頃使っていない貴重なものだからこそ、年に1度この時期にハレの日の食器が使えることのありがたさも感じられるような気がしています。
お役を務めてくれたものたちへの感謝と共に「また来年もみんなで使えますように」と自然と祈りのような気持ちが湧いてきますが、
そう考えると、食器だけでなく、これまでにそんな家族との幸せな思い出を陰ながら支えてくれている存在にも目を向けていけたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子