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自然の智慧を学ぶ

時代と共に現代にリノベーションされた築120年の古民家。先人の知恵と暮らしを取り戻すための再生。日々その姿を変えてゆく中に生まれゆく温もりとゆとりに、古より受け継がれてきた智慧を感じてください。

暮らし

桜始開 ~2024年~

今日から七十二候で「桜始開(さくらはじめてひらく)」。

 

桜開花の便りもチラホラ届いてきてますが、今週はいよいよ開花ラッシュも予想され、いよいよ本格的な春の到来ですね。

 

今週末にはお花見を楽しめる所が多くなりそうなかんじですが、サクラ祭りも予定している守静坊の枝垂れ桜では蕾がふっくらしてきました。^^

 

 

そんなお花見には予祝(よしゅく)の意味があるのをご存知でしょうか。

 

予祝とは、あらかじめ祝う、前祝いのこと。昔は豊作祈願の行事として、行なわれていたといいます。

 

桜は、春になって山から降りてきた田の神様が宿る木とされていたため、桜の咲き方でその年の収穫を占ったり、野生のヤマザクラの様子を見て農家の人たちは田植えをするなど目安にしていたそうです。

 

「サクラ」の語源には諸説ありますが、一説によると「サクラ」の「サ」は田の神様、「クラ」は神様の座る場所という意味があり、「サクラ」は田の神様が山から里に降りて来られる時に、いったん留まる依代(よりしろ)を表すとされています。

 

また、桜の花が稲の花に見立てられ、その年の収穫を占うことに使われるなどしていたため、「サクラ」の代表として、桜の木が当てられるようになったという説もあり、桜のもとで田の神様を迎え、料理やお酒でもてなし、今年の五穀豊穣を「予祝」という形でお祝いして、人も一緒にいただくことが、本来のお花見の意味だったようです。

 

今でも「引き寄せの法則」などある中で、昔から日本人はそんな風に先に喜びお祝いすることで、願いを引き寄せていたなんてすごいですね。

 

毎年、何気なく行っている行事や、行楽と思っていたことでさえ、由来や背景を辿ると、稲作文化と繋がっていることが分かり、驚くことばかりです。

 

今年は夢や希望を胸に、予祝からお花見をしてみてはいかがでしょうか。^^

 

かぐやかコーディネーター

宮前 奈々子


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